kadan_1
1995年〜2004年
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杉の里歌壇2へ

緑つ苔に淡白き天柱の連なりたるを
雫と霧のうちにのたうつ 荒ぶる根どもの支えん
 屋久島の 生命力あふれて 杉と起つ( )
屋久島や 杉をはぐくむ 霧深し(のり)
降りしきる 雨も これまた一趣かな(旬子)
胸にせまる山々よ
 太古に何を見たか
枝を広げ そびえ立つ屋久杉よ
葉をゆさぶりて 昔を語り給え
清冽の川音よ
 そう後髪を引き給うな(鹿児島市 中村)
屋久杉は 何千回も “おめでとう”と言い( )
大自然 表しきれぬ 言葉では(原田)
ロマン呼ぶ 縄文杉の 冬の汗(藤井)
落ち椿 屋久杉の道 襟正す(藤井)
白骨樹 土埋木 それぞれに
   着生更新 杉の曼陀羅(酒井)
太閤の 権力及びて この杉は
   桃山時代の 斧跡持てり(酒井)
一本の 倒木の上に 光得て
   芽吹くといへり 列なせる杉(酒井)
着生の 木々ともどもに 緑なして
   幾千回目の夏に立つ杉(酒井)
森の島 また水の島
   杉苔の先々よりも 雫は降れる(酒井)
指先に 灯ともるごとし 姫沙羅の花
   縄文の杜に拾へば(吹田 酒井)
この自然 いついつまでも 変わらずに(松永)
民宿の 心のふれあい 旅仲間(松永)
杉の里 グァバの香りに いつも在り(松永)
屋久島に チェーンソの音 いまもひびく(小杉谷にて、遠く聴こえる 松永)
尾の間 わき出ずる湯に いい気持ち(松永)
大株の 根を踏みつつ 登る道(松永)
屋久島に 足ふみ入れて 夫と登る
   神のすまいし 縄文の杉(杉山)
屋久杉の 梢にさやけく 天の河(大牟田市 池田
雨の間に 突然見ゆる 古老木
   夢に現に まぶたの裏に( )
杉の里 日焼けが痛くて 夜寝れず
   屋久島だけに 肌も焼く島( )
夏の鳴の 去り行く時ぞ 杉の里
   我が心にぞ 思ひ残れり(伊藤)
陽がさして 山が語り手 杉の里
   旅人来たりて 里よにぎわう(伊藤)
行きたいと 想いつのるは 屋久島の
   豊かな自然と 杉の里かな(福岡県 梅野)
良き友と 緑清やかに 杉の里(犬山)
縄文の杉 胸に住ませて 梅雨に入る(茨城県 犬山)
屋久杉に 梅雨空晴れて 我心(中川)
滝落つる 春の深山に 水の音(吹上町 上釜)
永らへる 紀元の杉に 若葉萌ゆ(吹上町 上釜)
春雨の 調べに伸びる 屋久の杉(吹上町 上釜)
屋久杉に 紀元と名づけ 落椿(郡山町 米永)
行く春の 車窓にすがり 屋久の猿(郡山町 米永
滝高く つつじは山の秀まで咲く(郡山町 米永)
屋久杉に 音無き雨の 四月かな(伊集院町 小浜
紀元杉 鳴き交わす瑠璃 をりにけり(伊集院町 小浜)
屋久杉に 着生の木々 芽吹く季(伊集院町 小浜
滝風の とどかぬところ 金鳳華(串木野市 浜田
屋久猿の 群に停車や 春うらら(串木野市 浜田
朧月 宿に女の 登山靴(串木野市 浜田)
初日之出 昇る海より 杉の里(前原)
ぽつぽつと 雨降る庭の 水たまり(神木)
いく千年 風雪に耐え 今もなお
   静かに見おろす 屋久杉の巨木(大阪 小西
想像もつかない遠い昔
海中から立ち上がって来た山に登りました
樹齢何千年の屋久杉の幹に
掌を合わせました
岩石や密生した苔の間を
長い時間をかけて滴り落ちて来た水を
飲んでみました
屋久島が 私に
精気を与えてくれました
ありがとう(大阪 林)
神の地に 生き続けたる 屋久杉に
   雨止まずして こもれびの舞う(近藤)
屋久島の 太古の道路 大海原(愛媛県宇和島市 伊勢本)
我が生まれし 故郷に帰り
   心暖かくも 屋久島の人よ(鹿児島市 竹之内)
杉の里 あたたかい宿 幸せだ( )
屋久島は 広いなデカイな 楽しいよ( )
ガジュマルで 4人そろって 大自然( )
山多に登すれど
太古の風情
極みなり
多へ移し難し(合計180才の3人組 姫路・大阪の人)
杉来るや 我の小ささ 認めたり( )
19日は大荒
20日 曇時々晴れ、平素の精進のたまもの
 0615 朝昼ベントウ持って出発、タクシー
 0720 淀川登山口より出発
        宮之浦岳を目指す
 1200 登頂、杉もいいが、この岩が面白い
 下りはのんびりと大量のベントウを食べながら
 1705 登山口クタクタで、
 運転手曰く「頂上は無理だと思いました」
 そんなナヨナヨしていたかな、
 夫66才妻58才
 百名山、81山目(倉敷 安井)
生きてる歴史だ。千古の・・・いや何千古か
神秘の偉容を目の前にして 六十六年生きて初めて巡り会った感動。
来てよかった屋久島。 ありがとう母さん 登れたよ まだ。
丈夫に生んでくれてアリガトウ
    <神木縄文杉に出会う>(愛媛県 内田)
山深き 屋久島の
   鹿の一声 耳に響く(宮崎県延岡市 野村)
梅雨あけて 暑さしみ入る 太古杉(小林)
点に立ち 大海原を ながめけり
   縄文いずこと 帰るなり(義夫)
とどろにこだま残して落ちる大滝
清き水は 沢々にあふれ 絶える事なし
神代杉とあまたの命を育みし水よ
永久に変わりなく流れ続けて(藤本)
人は日々 行きて変われぞ 八千代杉
   変わらぬ友ぞ 行雲流水(藤本)
屋久島の 桜つつじに 猿おどる(小林)
屋久島の 心あたたむ 杉の里
屋久島の 静けき大地に 夢かなう
波心を探る 波声を聴く 春牧に(敏郎)
トッピーの 高さ速さに おどろけり
   その又値上げの 速きことなり(中村)
間のびした 桜海道美貴モナカ
   貴き味より おなかはる(中村)
ほろよいに あわてて返す 風呂あがり
   酒量みごとに 目覚め良し(中村)
なつかしい 島に還って 幾度と(木下)
長い道 緑深くたましいに 
   呼ばれるような 縄文の杉(岐阜 吉田)
屋久杉や 遂に語らん 巨木めぐり(山口 巨木3人組)
屋久島へ ゆかいな友と 舞いおりて
   縄文杉へ 会いにゆくなり(新潟県長岡市 ルミナス山の会)
眼になれし 屋久島に 
 山にはあれど 神や住まむと かしこみて見る(小妻)
はるけくも 千年の杉に さそわれて
   今ぞ出遇いの 喜寿の喜び(金沢市 田島)
時を超え 今も生きぬき 苔むすぶ
   屋久の大杉 仰ぎ見るかな(金沢市 田島)
うしろ髪 ひかれる思い 杉の里(鹿児島市 MS)
屋久島や 神の衣に 触れてみる(芦屋 岸 豊中 春名)
屋久島 ありがとう!
きのうは 縄文杉 見に行けたよ
途中から雨になり 屋久島の雨も味わった
道のけわしさに 今日は足もあがらないけど
快晴の朝 バンザイ
サヨウナラ 屋久島
輝く朝日もスケッチしたよ
屋久島 ありがとう!(広島県福山市)
屋久島で ゆっくり育つ 命知る(広島市 佐伯)
国益と 信じて進む つわものを
   我 森に進んで 木と悲しむ(東京 八島)
はるかなる 時を刻める 屋久杉の
   幹のしわみに いのちみなぎる(吉光)
偉大さじゃ さすがに勝る 屋久の杉(山佐木材)
集成材 強度じゃ負けんぞ 屋久の杉(山佐木材)
屋久山は
屋久山は そそり立ち
大杉も そそり立つ
また山は 肌を剥ぎ
大岩は 空に立つ
赤い木や 大きな木
根を張って 地を掴む
その昔 倒れた木
地に埋まり 苔がむす
青い苔 露含み
白い谷 水流れ
水増して 岩を押し
とうとうと 海に行く
物生きて 物眠り
幾千年 この日まで
太古から 静かです
神々も おわします(ひたちなか市 高野)
杉の木に 共生しつゝ 山ぐるま
   長き歳月 杉より勝ちて(治子)
大株を 手足使いて またぎゆき
   目の前はだかる 縄文の杉(治子)
しゃくなげの 杉に負けじと 背をのばし(治子)
屋久島の 世界遺産真たゞ中
   雄大な自然 肌身に感ず(治子)
ヤクシカの つぶらな瞳 人待ちて(治子)
雨多き 屋久島登山 案じ来し
   晴れて頂上 感無量なり(治子)
屋久島の 世界遺産に 踏み入りし
   魚も住めぬ 清なる水に(治子)
行き倒れと 思いまがう 友ありし
   杉の鼓動を 聞きのがさじと(治子)
ひめしゃらに 手ふれし幹の 冷たさや(治子)
屋久杉の 生命の鼓動
      耳にきゝ
   太古の昔を
      思いめぐらし(治子)
きつくってね、苦しくてね、
足がガクガクしてね、喉がかわいてね、
ホント辛かったのにね、
何でまた来て、またチャレンジしようって
思うんだろうね、
好きになっちゃったんだろうね、

雄大な山々。
存在感たっぷりの杉の木たち。
きれいな水、苔、しだ
その他の植物たち
海、お日さま
霧に雨、何もかもが
胸に熱く残っている。
よかった。ここに来て。
屋久島に来て。(まー)
なつかしく こころいこえる 屋久のなつ
   とこしよまでも ふる里の杉(柳井)
岩はだを 走る清水の 滝の音に
   後ろ髪ひかれる 我なりき(田中ひさ子)
行く道を 真赤く染める 屋久椿(藤田浩之)
迷い道 握る磁石の 頼もしさ(藤田浩之)
洋上に 浮かぶ日本の 杉の里(藤田浩之)
足元に 赤い椿の 道しるべ(藤田真紀)
四度目の 屋久島今日も えがおなり(広沢)
さんたん花 添えてうれしや 杉の宿(みとし)
友と行き 恋路思ひし 屋久(妬く)島の旅(駒場)
歩一歩 ただ花々に 招かれて(間瀬)
快晴に 思いを馳せる 雨の屋久杉(間瀬)
登山靴 泥にまみれて 下山かな(前田)
縄文の 杉の根より 岩清水(前田)
新緑の 身に沁み通る 杉木立(前田)
杉の根に つかまり登る 山深し(前田)
生きている 汗したたりし 夏の山(前田)
又の日を 誓いし峰は はるかなり
   齢はすでに 待てとは言えず(森次)
縦走の 肩にくいこむ 荷物あり
   全てを忘るる 頂の怪(森次)
見も知らぬ 人に差し出す 右手あり
   心豊かに 宮之浦岳(森次)
永田岳 薮をこぎこぎ 断念す
   振り返る峰は 涙でかすむ(森次)
高塚の 凍てつく道を 登り来て
   眺むる山の 蒼き峰々よ(森次)
聞きしに勝る 屋久の杉
 一人でも多くの人に 見てほしい
 いや そのままで(伊藤)
旅はいい
給料安くても 安いのにヒマもなくても
日常の中にうもれてしまいたくない
心が死んでしまう前に!
旅に出よう
自分の足で、自分の手で、自分の心で
つかめる何かをさがしに(なかまる)
お加護下され 神々様よ
   縄文杉へ 往きもどり
  祈り通じて 満願成就(庄)
宮之浦岳
ふところは 屋久杉あまた 山眠る(我妻)
杉の里 又の出会いを 胸にして(鹿島)
里かえり 若き思ひ出 先に立ち(鹿島)
切られても 倒されてもなお 彼等の命
   代々受けつぐ 屋久の杉かな(上田)
発熱は 無念なりけり 神無月
   縄文の杉よ 永遠に栄えよ(阿川)
屋久島の 山のような
   雄大な人になりたい(徳永)
杉の里に泊まり 縄文の杉を見て
   友情直深まる(やよい)
願わくば 住んでみたいな 屋久島に
   はるばる来たぜ 北の国から(松岡)
二度三度 来る度思う この自然
   後々残さん 子孫の為(井上)
春を見に 屋久島訪ねて 三千里(城戸)
「日本は神の国」とは 正しき言葉ぞ
   この屋久島で(杉原)
春がすみ 想出多き 屋久島へ
   遺影と共に 旅をするなり(岩本)
人の世の 外に生い立つ 屋久杉の
   いのちの姿 思い見るかな( )
この国の 名もなきときに 生い立ちて
   縄文杉の いのち溢るる( )
来る者も 来ざれし者も 我知らず
   ゆうきゅうの調べ かなで続けん(後藤)
我だけが 目立ち過ぎたる はずかしさ
   皆に分けてぞ 心安まる(後藤)
混浴の ゆげのかなたに 流れ星(K.H)
苔産して 露を枕に 幾千の
   命育む ヤクスギランド(宮田)
屋久島で 心も体も美しく
   目をとじて 木々の声を 聞いてみる(安藤
杉の山 つかれた体に 杉の里(永井)
ちょうどいい 自分にかえれる この島で
   出会った人の ちょうどいいこと(大末)
ぼちぼちと 歩いてゆける自信つけ
   明日も ゆっくり ゆっくりと(大末)
行きは文句 帰りは感謝 トロッコ道(清水・中村)
雨あがり 到着を待つ 時次郎タクシー(清水・中村)
原始林 大川のしぶき 虹映える(小林)
五月雨を 集めても清し 屋久の川(松原)
5年計画 雨の島
  晴れて 縄文 目に映し
    夢叶うた この幸よ(沼田)
夢はるか つきぬ想いの 屋久島に
   心ときめく 思いでの日々(大田)
苔むす枝の 上に宿る生命の うつくしき(松田)
縄文杉の新緑と 62歳の恋心の人生観(福留)
山道を 風に吹かれて イチゴ取り
   どこからとなく 香りおいしく(愛甲)
屋久島の コバルト海の 素晴らしさ 
   かなたに見ゆる 種子島かな(愛甲)
長崎から 親友・友に 縄文杉(谷口)
聞くよりは 来て見てすてきな 屋久島の山(一川
屋久杉の パワーを一杯 すいこんで
   元気で長生き 共白髪まで(梅野)
はるばると 逢いに来ました 屋久島へ
   屋久猿、屋久鹿 杉の里へと(梅野)
双子杉 仏陀杉
   ホラガンバッテ見てけよ 茨城県人(千姫)
ポンカンや 我頬染めし 美容食(千姫)
屋久島の 天を別たる 紀元杉(佐藤)
神秘なる ベールをかぶり 山肌は
   幾千年も 岩こけの生ふ(千姫)
紀元杉 二度も拝みて 不老水飲む(佐藤)
猿・鹿と 人との共存 今もなお
   屋久島の冬は 自然に厳し(民男)
元旦の 空分けて立つ 紀元杉(民男)