緑つ苔に淡白き天柱の連なりたるを
雫と霧のうちにのたうつ 荒ぶる根どもの支えん
屋久島の 生命力あふれて 杉と起つ( )
屋久島や 杉をはぐくむ 霧深し(のり)
降りしきる 雨も これまた一趣かな(旬子)
胸にせまる山々よ
太古に何を見たか
枝を広げ そびえ立つ屋久杉よ
葉をゆさぶりて 昔を語り給え
清冽の川音よ
そう後髪を引き給うな(鹿児島市 中村)
屋久杉は 何千回も “おめでとう”と言い( )
大自然 表しきれぬ 言葉では(原田)
ロマン呼ぶ 縄文杉の 冬の汗(藤井)
落ち椿 屋久杉の道 襟正す(藤井)
白骨樹 土埋木 それぞれに
着生更新 杉の曼陀羅(酒井)
太閤の 権力及びて この杉は
桃山時代の 斧跡持てり(酒井)
一本の 倒木の上に 光得て
芽吹くといへり 列なせる杉(酒井)
着生の 木々ともどもに 緑なして
幾千回目の夏に立つ杉(酒井)
森の島 また水の島
杉苔の先々よりも 雫は降れる(酒井)
指先に 灯ともるごとし 姫沙羅の花
縄文の杜に拾へば(吹田 酒井)
この自然 いついつまでも 変わらずに(松永)
民宿の 心のふれあい 旅仲間(松永)
杉の里 グァバの香りに いつも在り(松永)
屋久島に チェーンソの音 いまもひびく(小杉谷にて、遠く聴こえる 松永)
尾の間 わき出ずる湯に いい気持ち(松永)
大株の 根を踏みつつ 登る道(松永)
屋久島に 足ふみ入れて 夫と登る
神のすまいし 縄文の杉(杉山)
屋久杉の 梢にさやけく 天の河(大牟田市 池田
雨の間に 突然見ゆる 古老木
夢に現に まぶたの裏に( )
杉の里 日焼けが痛くて 夜寝れず
屋久島だけに 肌も焼く島( )
夏の鳴の 去り行く時ぞ 杉の里
我が心にぞ 思ひ残れり(伊藤)
陽がさして 山が語り手 杉の里
旅人来たりて 里よにぎわう(伊藤)
行きたいと 想いつのるは 屋久島の
豊かな自然と 杉の里かな(福岡県 梅野)
良き友と 緑清やかに 杉の里(犬山)
縄文の杉 胸に住ませて 梅雨に入る(茨城県 犬山)
屋久杉に 梅雨空晴れて 我心(中川)
滝落つる 春の深山に 水の音(吹上町 上釜)
永らへる 紀元の杉に 若葉萌ゆ(吹上町 上釜)
春雨の 調べに伸びる 屋久の杉(吹上町 上釜)
屋久杉に 紀元と名づけ 落椿(郡山町 米永)
行く春の 車窓にすがり 屋久の猿(郡山町 米永
滝高く つつじは山の秀まで咲く(郡山町 米永)
屋久杉に 音無き雨の 四月かな(伊集院町 小浜
紀元杉 鳴き交わす瑠璃 をりにけり(伊集院町 小浜)
屋久杉に 着生の木々 芽吹く季(伊集院町 小浜
滝風の とどかぬところ 金鳳華(串木野市 浜田
屋久猿の 群に停車や 春うらら(串木野市 浜田
朧月 宿に女の 登山靴(串木野市 浜田)
初日之出 昇る海より 杉の里(前原)
ぽつぽつと 雨降る庭の 水たまり(神木)
いく千年 風雪に耐え 今もなお
静かに見おろす 屋久杉の巨木(大阪 小西
想像もつかない遠い昔
海中から立ち上がって来た山に登りました
樹齢何千年の屋久杉の幹に
掌を合わせました
岩石や密生した苔の間を
長い時間をかけて滴り落ちて来た水を
飲んでみました
屋久島が 私に
精気を与えてくれました
ありがとう(大阪 林)
神の地に 生き続けたる 屋久杉に
雨止まずして こもれびの舞う(近藤)
屋久島の 太古の道路 大海原(愛媛県宇和島市 伊勢本)
我が生まれし 故郷に帰り
心暖かくも 屋久島の人よ(鹿児島市 竹之内)
杉の里 あたたかい宿 幸せだ( )
屋久島は 広いなデカイな 楽しいよ( )
ガジュマルで 4人そろって 大自然( )
山多に登すれど
太古の風情
極みなり
多へ移し難し(合計180才の3人組 姫路・大阪の人)
杉来るや 我の小ささ 認めたり( )
19日は大荒
20日 曇時々晴れ、平素の精進のたまもの
0615 朝昼ベントウ持って出発、タクシー
0720 淀川登山口より出発
宮之浦岳を目指す
1200 登頂、杉もいいが、この岩が面白い
下りはのんびりと大量のベントウを食べながら
1705 登山口クタクタで、
運転手曰く「頂上は無理だと思いました」
そんなナヨナヨしていたかな、
夫66才妻58才
百名山、81山目(倉敷 安井)
生きてる歴史だ。千古の・・・いや何千古か
神秘の偉容を目の前にして 六十六年生きて初めて巡り会った感動。
来てよかった屋久島。 ありがとう母さん 登れたよ まだ。
丈夫に生んでくれてアリガトウ
<神木縄文杉に出会う>(愛媛県 内田)
山深き 屋久島の
鹿の一声 耳に響く(宮崎県延岡市 野村)
梅雨あけて 暑さしみ入る 太古杉(小林)
点に立ち 大海原を ながめけり
縄文いずこと 帰るなり(義夫)
とどろにこだま残して落ちる大滝
清き水は 沢々にあふれ 絶える事なし
神代杉とあまたの命を育みし水よ
永久に変わりなく流れ続けて(藤本)
人は日々 行きて変われぞ 八千代杉
変わらぬ友ぞ 行雲流水(藤本)
屋久島の 桜つつじに 猿おどる(小林)
屋久島の 心あたたむ 杉の里
屋久島の 静けき大地に 夢かなう
波心を探る 波声を聴く 春牧に(敏郎)